1: 危険はだめだよ名無し 投稿日:2014/12/09(火) 14:46:43.79
<危険ドラッグ>「史上最悪」…悪質化 成分複雑で治療困難
毎日新聞 12月9日(火)14時0分配信

 危険ドラッグの広がりを受け、治療にあたる医師やリハビリ支援団体が対応に苦慮している。覚醒剤など既知の薬物と違い、正体不明の薬物や不純物が含まれていて治療法の見極めが難しいうえ、使用者に違法との認識が低く、治療に消極的だからだ。専門家は「史上最悪の薬物」「従来の薬物より危険」と口をそろえる。危険ドラッグの販売、広告の規制強化を主眼とした改正薬事法が17日、施行されるが、リハビリは長期間にわたり、横行防止は急務だ。

 禁止薬物は覚醒剤のような興奮作用を持つ「アッパー系」と、大麻のような陶酔感を引き起こす「ダウナー系」に大別できる。従来の薬物では常習者がより強い作用を求めて両方を同時に使う例があった。しかし、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所(東京都小平市)の松本俊彦医師によると、多くの危険ドラッグはこの二つに加え、幻覚作用のある「サイケデリック系」まで「調合」されているという。

 販売や使用が禁止される指定薬物の範囲が広がるのに伴い、危険ドラッグは成分が変わり悪質になっている。製品ごとに成分が違ったり不純物が混じっていたりするため、どの治療法が有効か判断するのが難しく、幻覚や妄想などの症状が似ている覚醒剤の治療を応用しているのが現状だ。依存性も非常に強く「覚醒剤の方が治療がはるかに楽」(松本医師)とまでいう。

 薬物依存症患者を支援する日本ダルク本部(東京都新宿区)によると、2年前から危険ドラッグの相談件数が覚醒剤や抗うつ剤などの件数と並び始めた。入寮生活で回復を目指す大津市のびわこダルクでは、危険ドラッグの相談がこの1年、覚醒剤を上回っている。

 びわこダルクの猪瀬健夫施設長(50)によると、危険ドラッグ使用者は他の薬物使用者に比べ支援が難しいという。「これまでダルクでは薬物依存症の『先輩』の回復する姿が『後輩』に影響を与えてきた。ただ、危険ドラッグの使用者は『違法行為はしていない』という思いがあり、真剣に回復しようと考える人が少ない」と話す。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141209-00000051-mai-soci